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「正しい戦争」は本当にあるのか

藤原帰一
¥1,760(税込)
初版発行日:2003年12月5日

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ISBN:978-4-86052-031-1

イラクへの自衛隊派兵は必要だったのか。イラク紛争はどうすれば解決できるのか。
今そこにある問題から、根源的な問いまで、すべて答える。

「現実に向かうと戦争を肯定する、理想を唱えるとハト派になるってそんなバカなことじゃないんです」(本文より)
「NEWS23」や「ワールド・ビジネス・サテライト」の知的で好感度バツグンの解説、朝日新聞の論壇時評や季刊誌SIGHTでの時評インタヴューでもお馴染みの「いまもっとも信頼できる」国際政治学者、藤原帰一・東大教授の単行本がロッキング・オンから刊行されます。  テーマはずばり「戦争と平和」。戦争が必要悪だなんて本当に言いきっていいのでしょうか。サダム・フセインを倒すためにはどうしても戦争をしなければならなかったんでしょうか。アフガニスタンやイラクへの安易な武力攻撃に反対した気鋭の国際政治学者、藤原帰一が、あくまで冷静に、論理的に「戦争と平和」という、もっとも本質的な問題をいちから解説し倒します。この一冊でいまの日本をとりまく国際政治のすべてがみるみるわかり、不安がするする解消される。感情だけでなくロジックで戦争に反対したいあなたの必読書です。

平和は青年の若々しい理想だとぼくは思わない。暴力でガツンとやればなんとかなるっていうのが若者の理想なんですよ。そんな思い上がった過信じゃなく、汚い取り引きや談合を繰り返すことで保たれるのが平和。このほうがみんなにとって結局いい結論になるんだよ、年若い君にとっては納得できないだろうけどもっていう、打算に満ちた老人の知恵みたいなもんです。(本文より)

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