03年カンヌ映画祭史上最大の問題作『ブラウン・バニー』。ひとはなぜこの風景と出来事に震撼したのか?そのすべてをおさめた写真集がここに登場です。
ギャロの極限のミニマリズムとストイシズムがこれ以上ない世界観の中で展開されており、映画における全てのシーンが1枚の漏れも1ミリのずれもなく、ラストに向かって疾走していきます。製作過程では、何度ギャロとやりとりしたか定かではありませんが、あのエゴイスト・ギャロが「満足」している、もうこれだけでこの写真集のクオリティを御判断いただけるのではないでしょうか。
あの衝撃の映画を目撃された方はもちろん必携、未見の方でもひとつの事件的写真集として、ぜひその手にとってみてください。